掲示法語・配布法話 目を細め 私を見つめる 仏さま
11月の掲示法語の解説法話です✨
【掲示法語】
目を細め
私を見つめる
仏さま
【法話】
御本尊である阿弥陀さまのお顔をじっくりと拝見しますと、その目は、ぱっちりと開いているわけでも、固く閉じられているわけでもない、「半眼(はんがん)」です。これは、すべての衆生をどこまでも見守り、慈しみ、憐れんでくださっているお姿なのだそうです。
先日、我が家で飼っているハムスターが病気になりました。
小さな口の周りが荒れ、毛が抜け、とても痒がっている様子に、「衰弱して死んでしまうのではないか?」と心配し、病院へ連れていきました。
動物病院での治療は十割負担ですから、正直なところ財布には厳しいものがありますが、息子たちが熱心に世話をして愛でているペットを見過ごすわけにはいきません。
幸い、薬が効いて、数日で症状が改善してきました。少しずつ体力も回復して、元気に走り回れるようになりました。
そのとき、ふと気づいたことがあります。ハムスターを心配する息子たちの目。そして、元気になった姿を見て安堵する目。そのどちらもが、「半眼のまなざし」だったのです。
「辛そうだね、何とかして助けたい」と思うときも、薬を飲ませて、
「これで助かったね。本当に良かった」と安心するときも、愛しいものを見つめる時に、目は自然と半眼になるようです。
半眼は、相手への深い悲しみと慈しみが現れたものなのでしょう。
阿弥陀さまは、ずっと昔から苦しみ続けてきた私に、「辛いね、私が必ず助けるよ」という大慈悲のまなざしを注ぎ続けてくださり、やっと南無阿弥陀仏のお念仏に出あってお念仏を口にした私を、「これで助かったね。本当に良かった」と、目を細めて見守ってくださっています。
私たちは、「必ず助ける」という仏さまのまなざしの中で、お浄土に生まれることが決まったいのちを、安心して生き切っていくことができます。阿弥陀さまに見守られながら、今日もお念仏と共に歩ませていただきます。
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏
一念寺住職 保田正信
【聖典のことば】
十方微塵世界の 念仏の衆生をみそなはし 摂取してすてざれば 阿弥陀となづけたてまつる (『浄土和讃』より)